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福山雅治5年ぶりガリレオに!「真夏の方程式」映画化決定

歌手で俳優の福山雅治が、東野圭吾氏原作の「探偵ガリレオ」シリーズの長編最新作を映画化する「真夏の方程式」(西谷弘監督)に主演することがわかった。ガリレオこと物理学者・湯川学を演じるのは、興行収入49億2000万円を記録した「容疑者xの献身」以来約5年ぶり。9月23日に静岡県某所でクランクインした福山は、「僕も湯川学も年齢を重ねているので、どう進化させられるかプロデューサー、監督と打ち合わせをしながら進めています」と静かな闘志を燃やしている。






 天才かつ変人の物理学者が、銀幕の世界に戻ってくる。前作では大学時代の友人で、天才数学者の石神(堤真一)と対じ。シリーズ第6弾、長編3作目を映画化する今作では、子ども嫌いで有名な湯川が、10歳の少年・恭平と海辺の町で夏を過ごす姿を描く。


 “手つかずの海”と呼ばれる美しい海、玻璃ヶ浦にある海底鉱物資源の開発計画の説明会に招かれた湯川は、「緑岩荘」という旅館に滞在することになる。そこで、両親の都合により夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった恭平と知り合った湯川だが、翌朝にもうひとりの宿泊客・塚原が港近くの堤防で変死体として発見されたことで、事件にかかわっていく。


 今作のテーマは、「科学の進歩と自然環境の破壊」。鈴木吉弘プロデューサーは、「この原作は震災前に書かれたものですが、日本に暮らす私たちはこの1年半にわたり、まさにこの問題と正面から向き合ってきました。天才物理学者である湯川学は、前回のシリーズでは希望にみちた科学の魅力を人々に訴えてきましたが、その湯川が今なにを語るのでしょうか」と製作にいたった経緯を明かす。






 福山も、「今作のテーマである『自然と人類の共生』に天才であり変人の湯川はどういう考えをもっているのか? 僕自身もとても興味があります」と同調。さらに、「進化した湯川学として皆さんにお会いできることを心待ちにしながら、自分自身このテーマにどう向き合っていくのか。熟慮しながら撮影に臨みたいと思います」とコメントを寄せた。


 配給の東宝によれば、物語のキーパーソンとなる恭平をはじめ、変死体で発見された塚原、旅館を経営する夫婦、環境保護活動にのめりこむ旅館のひとり娘・成実といった登場人物のキャスティングは、今後発表されていくという。来年は、今作とともに是枝裕和監督作(タイトル未定)にも主演しており、まさに“福山イヤー”の様相を呈してきた。


 「真夏の方程式」は、2013年初夏に全国で公開。